乾燥肌と敏感肌の違いってなに?
2021/03/01
敏感肌と乾燥肌の違いって何?
対策方法も解説します。
「敏感肌と乾燥肌ってよくセットで聞くけど、何か具体的に違いってあるのかな?」
このページではこのような疑問にお答えしていきます。
よく乾燥肌の対策アイテム!とか、敏感肌の対策アイテム!とかアピールしてるサイトや商品がありますが、具体的にはどんな違いがあるのでしょうか?調べてみました。
敏感肌=乾燥肌の症状がより重くなったもの
まず結論からお伝えすると、乾燥肌と敏感肌については特に医学的な定義はされていません。
しかしそれでは大雑把すぎるので、このサイトではそれぞれを以下のように定義しました。
・乾燥肌=肌がカサカサに乾いている状態
・敏感肌=乾燥肌がより肌トラブルを起こしやすくなった状態
まとめると乾燥肌の方がより状態としては軽く、その延長線上にアトピーや敏感肌などが存在する...と考えるとイメージしやすいかと思います。
つまり乾燥肌になっているからと言って、敏感肌も併発しているとは限らないということ。
もちろん個人の症状によって細かい差はありますが、逆に敏感肌になっている人は多少なりとも乾燥肌にもなっている可能性が高いです。
バリア機能が低下している敏感肌だと乾燥肌の症状も出やすくなる
そもそも敏感肌やアトピーのようにちょっとした刺激で肌がかゆくなる原因は、「肌バリア」の低下によるものが大きいです。
人間の肌を外からの刺激や雑菌などからガードしてくれている肌バリアは、皮膚の組織である「角層」が担当しています。防御のかなめとなるかなり重要な部分です。
皮膚の組織は外側から「角層・表皮・真皮・皮下組織」の4層からなっています。
しかし敏感肌やアトピーの症状がひどい人は、この角層の肌バリアがかなり弱っている状態です。
肌バリアが弱くなる要因は遺伝、エアコンの風、紫外線、スキンケアの相性、仕事・生活でのストレス、加齢などさまざまなものが考えられます。
たとえば人は年齢を重ねると肌が乾燥してカサカサになっていくケースが多いですが、これは加齢とともに肌バリアの機能が落ちていっているからです。
そのため、普段は気にならない刺激であってもバリアが弱っているのでかゆみなどのアレルギー反応が生じやすいです。
敏感肌でついつい肌をかきすぎてしまう人もいると思いますが気をつけてください。
肌を激しくかいていると、そのかゆみが快感になってしまい、より一層激しくかいてしまいます。
つまり、アレルギー反応の悪化がより進んでしまうので、(生理現象なので多少はしかたありませんが)肌に刺激をあたえるほどかくのは最小限にしておきましょう。
また、外からの刺激が受けやすいほどガードが弱いということは、皮膚の内側にある水分も普通よりもより外に逃げやすいということ。
そのため敏感肌になると同時に肌の水分が乾いてしまってより乾燥肌に→乾燥して刺激にデリケートになるのでより敏感肌に..という負のループにはまってしまいます。
敏感肌・乾燥肌どちらも有効な対策は「保湿ケア」
では、やっかいな敏感肌や乾燥肌から身を守るためにはどのようた対策をすればいいでしょうか。
簡単にできる対処方法としては、「保湿」による肌のケアが敏感肌・乾燥肌どちらにも有効です。
どちらの肌の状態にも共通しているのが「水分」が圧倒的に足りていないということ。
そのため化粧水、保湿剤、乳液などを肌に塗り込むことによってうるおいを取り戻し、バリア機能の修復をしていくことが大切です。
選ぶ基準の1つとしては、水分が肌から蒸発するのを防ぐ成分「セラミド」が配合されているものがいいでしょう。
ただしどういった保湿剤が合うのかは個人の肌質によって細かく違います。
相性のよくない保湿剤をガマンして使い続けているとケアができるどころか、より敏感肌の悪化が加速する可能性あり。
カラダの一部に試し塗りをしてみて、かゆみなどが生じないかを確認してから本格的に使うようにしましょう。
肌ケアをするタイミングとしては、たとえばお風呂に入ったときや、男性ならヒゲを剃ったときは肌が乾燥しがちなのでおすすめです。
もちろんこれは最低限誰でも共通する肌ケアの方法です。病院に通っている人は専門のお医者さんからもどのように対策すればいいか聞いてみてください。
敏感肌への刺激・ストレスを溜めないことも大切
保湿ケア以外で誰でもできる敏感肌・乾燥肌への対策は、とにかく「肌へ刺激を与えない」ということ。
たとえば不意に肌がかゆくなったからといってしつこくかくむしったり、お風呂に入るときにタオルで体を強くこすったりすると、それだけで角質が破壊されて肌バリアの機能が低下します。
上でも書いた通り多少かいたりするのは仕方がないですが、しつこく強くかきすぎると更なるかゆみを生んでしまうので、刺激はほどほどにしておきましょう。
また、仕事や生活でのストレスも敏感肌・乾燥肌の症状が出やすくなるので注意が必要です。以下、『株式会社メディプラス』さんからの引用です。
人は心身にストレスを受けると自律神経が乱れ、血行不良などの影響が現れます。肌には十分な栄養が届きにくくなるため、ターンオーバーの乱れからバリア機能の低下と、肌の不調が連鎖していき、結果的に乾燥肌・敏感肌になってしまいます。
引用元:https://mediplus.co.jp/efforts/connection/
「自分の肌が乾燥してるのはストレスが原因かもな」...という人は仕事の予定の後に楽しみな予定をたてたり、運動やマッサージを受けたりするなど、できるだけ精神的な負担をさげていくように心がけてみてください。